先祖代々官僚トップを務める超エリートの家柄・淺見家。 その落ちこぼれ次男坊・光彥は、史上最年少で警察庁刑事局長に就任した兄・陽一郎や、明るく闊達ながら名譽と格式を重んじる厳格な母・雪江らに囲まれながらも、明るくのびのびと生きる好青年。 ルポライターという仕事柄、日本全國を取材で飛び回る光彥は、各地でさまざまな人と出會い、偶然にもさまざまな事件に遭遇します。 持ち前の正義感と好奇心を抑えきれず、事件に首を突っ込む光彥ですが、よそ者の不審人物として煙たがられ、時には容疑者扱いされ、地元警察の取調べを受けることもしばしば…。 しかし、光彥の身元を調べた地元警察は、刑事局長の弟だと知って唖然騒然。 今までの非禮をわびて態度を一転させ、光彥に協力、光彥の捜査の追い風となっていきます。 母・雪江からの絶対命令「陽一郎さんの迷惑にだけはならないように」を健気に守る一方、兄からの密かな応援を受けながら、また事件を通して巡り逢う素敵な女性への淡い戀心をパワーに変えて、光彥は獨自の粘り強さで事件へと向かい合います。 やがて光彥が辿り著く事件の真相……そこには、どうすることもできない悲しみや苦しみ、憎しみや恐れを抱える當事者たちの素顔が見えてきます。 そんな彼らの哀しみや辛さ、想いを、光彥は共有しようとします。 「その人のために出來ることは、僕に出來る限りの、その人との想いを共有する。それしかできないと思っています…」と。 そんな心優しく正義感に溢れる光彥は、今週はどんな土地へと向かい、どんな人たちと出會うのでしょうか?