母・雪江(加藤治子)と伊豆ヘ溫泉旅行に來ていた淺見光彥(辰巳琢郎)は、街で偶然に小林朝美(藤田朋子)という女性と知り合った。その頃、朝美の父・章夫(下元勉)が靜岡県伊豆の舊天城トンネル付近で轢き逃げ死體で発見される。神社や寺に“下司”と書かれた千社札を貼る旅の途中だったらしい。この地で亡くなった章夫の死に疑問を持つ光彥だったが、真相はわからずにいた。東京に戻った光彥は、知人のアイドル歌手・夕紀(古柴香織)から相談事に乗ってほしいと依頼を受け、彼女の部屋を訪問。ところが、夕紀とそのマネージャー・藤田(河西健司)が死んでいるのを発見した。警察は心中事件と発表するが、光彥は夕紀らの死は他殺ではないかと疑惑を抱くのだった。その後、光彥は事件解明のため、夕紀の最後のロケ地である巖手県大船渡に向かい、手掛かりを探すべく街を歩き回る。