創業95年を迎えたおかき屋の老舗「皆川堂」。現社長・皆川雄一郎(岸部一徳)は、外面はいいが家では無愛想でケチ。そんな父の立ち振る舞いにイライラする、雄一郎の娘・小百合(深津絵裡)もまたかなりの毒舌で見栄っ張りな性格だ。似た者同士の親子に、婿で専務の大介(香川照之)はいつも気を揉んでいる。そんな折、雄一郎は亡き妻の墓參り中に、淺草でスナック「ビーナス」を営む山田美奈子(藤山直美)と出會う。しかも“昭和な男”の雄一郎が、お茶に誘うという意外な行動に。なぜなら彼女は初戀の人に瓜ふたつだったのだ! そんな運命の出會いから一カ月。大介はスナックに入り浸り、美奈子と仲良さげにする雄一郎を偶然目撃。やがて美奈子と雄一郎の交際が発覚する。ショックを受けた小百合は、財産目當てを疑い、2人の関係を認めようとしない。“最後の女”だと宣言する父の戀を、娘は応援できるのか?その先に待ち受ける意外な結末とは…!